知っておきたい就活情報

【就活のリアル転載】ウェブ面接でのカメラ 本番想定、普段からオンに 上田晶美(2021/1/12日本経済新聞 夕刊)(2021/01/19)


 年明け早々の緊急事態宣言となり、対応に大わらわの仕事現場が多いと思うが、大学の就活指導にはあまり影響がないのが現状である。各大学ではコロナ禍を受けて、昨年春から授業だけでなく、就活相談もウェブ会議システム「Zoom」などを使って、登校せずにオンラインで行っているところが多い。

 そんな中「就活のウェブ相談中にカメラオフにしている学生がいたので、オンにして話をしましょうねと言ったら、切られてしまいました」という大学のカウンセラーからの報告があった。何か事情があったのかもしれないが、一対一のウェブ相談の場合、顔が見えた方が安心感があり、圧倒的に話しやすい。

 実際、対面相談と比べても画面で顔を見て話せば、手ごたえのあるセッションができると感じている。対面よりも相手はリラックスして、冷静に話してくれる場合もある。時間の効率のことを考えあわせると、ウェブの方がいいとさえ思う。

 ところがカメラオフにされると、電話相談と似てくる。それでは相手の様子がわからず、カウンセリングの効果が低下する。学生たちは昨年春からのオンライン授業でカメラオフにする習慣がついてしまっていないといいのだが。大学によっては、「受講する学生はカメラはオンでもオフでもかまわない」としている授業が多い。これはプライバシーへの配慮と、大勢の授業の場合、他の学生から写真を撮られる心配があるからのようだ。そこは同じ大学の学生同士、きちんとモラルを守るように指導すればいいと思う。

 私の授業では「ウェブ面接の練習にもなるので」と説明して、カメラオンにして受講してもらうのを通常としている。スクリーンショットを撮らないことははじめに約束したうえである。これから就活が始まれば、ウェブ利用に慣れなくてはならない。それをすべてカメラオフで進めていくのは無理である。既存の画像を使うバーチャル背景もよくないので、できるだけ背景も壁やカーテンのシンプルなところで話せる環境を整えていこう。今後のウェブ授業や相談は面接の練習と思って、カメラ目線を工夫する、相手との掛け合いの間の取り方に慣れていってほしい。

 これから企業でも再びテレワークが増えて、Zoomでの打ち合わせが増加するだろう。女性社員が「化粧していないので、顔出ししなくていいですか?」と聞いてくることがあるそうだが、それはどうなのか。化粧しないのは自由だが、化粧できないので会社を休みます、と言うだろうか? オンとオフの考え方をわきまえることがウェブ生活には必要だ。

(ハナマルキャリア総合研究所代表)http://hanamaru-souken.com/


     

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