知っておきたい就活情報

【就活のリアル転載】友人に内定が出た 本番はこれから、焦らずに 上田晶美(2024/1/30 日本経済新聞 夕刊)(2024/02/06)


 「同学年の友人がインターンシップに行った会社で内定をもらっていると聞いて不安になっています。私も1日だけの会社説明会には参加しましたが、内定には至っていません。成績か何かがよくなかったのでしょうか」。大学3年生の女子学生からの相談だ。

 3月に採用の広報活動が解禁されるのに向けて友人同士で情報交換しているのはよいが、焦りの方が大きいようだ。まずはまだ解禁前なので、今から準備すれば大丈夫と安心してもらうように努めた。

 インターンシップと十把ひとからげに言いがちだが、2025年大卒予定者から大きく見直されている。文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省合意により4類型に分類され、会社や業界の情報提供を1日など短期で行うオープンカンパニーや、キャリア教育はインターンシップとは呼ばないことになった。

 インターンシップと定義されたのは「汎用的能力・専門活用型」と「高度専門型」の2類型のみとなり、「汎用的能力・専門活用型」だと3年次以降に5日以上の就業体験を伴うことなどが条件となっている。

 またこの改定により以前と大きく異なるのは、インターンシップについては会社側はその学生の情報を採用に結びつけてもよいとするという点だ。それゆえ早期選考につながりやすく、内々定は早く出るようになるだろう。彼女が参加したのはオープンカンパニーだったが、友人は就業体験を伴う5日以上のインターンシップに参加したものとみられる。

 こうしたキャリア形成支援の4類型について、昨年9月時点では新定義の類型を応募時に意識する学生は24%にとどまると出ている調査もある(ディスコ調べ)。呼び名はどうであれ、インターンシップの重要性については理解している学生が多く、実際に企業側はインターンシップに参加した学生には早期選考をスタートさせると約6割が回答している(同社調べ)。

 その友人もきっと今の時点で得た内定で就活を止めるとは思えないので、就職先選びを続けていくのは同じだ。ただ1つ内定があるというのは安心感があり、うらやましく感じる気持ちはわかる。彼女がオープンカンパニーで失敗したというようなことではなく、単に各企業の採用選考の進め方の違いではないだろうか。

 災害の年明けとなった1月も終わろうとしている。大学では学年末試験も終盤、いよいよ就活本番を迎える。

 彼女のように該当学年のみなさんは、インターンシップでの早期選考などスタートの足並みは不ぞろいであっても、ここから取り組めば大丈夫。進む方向を見定めながら、時に修正しつつ、それぞれの締め切りのスケジュール管理をしながら動いて行ってほしい。

(ハナマルキャリア総合研究所代表)http://hanamaru-souken.com/


     

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