知っておきたい就活情報

【就活考転載】大学1年生がすべきこと 打ち込めること探そう 上田晶美(2025/12/22日本経済新聞 夕刊)(2026/01/06)


 「今から就活に向けて準備できることはありますか?」と大学1年生が質問してきた。何事もまずは情報収集が大事で、4年生になったらどんなことが待っているのか、知っておくと役に立つのは間違いない。

 しかもネットの情報だけでなく、先輩方のリアルな動きを知るのは有効だと思う。私も様々な大学に1年生向けの講義を依頼されることは多く、彼女に話したことに加えて、1年生に話すことをまとめてみたい。

 まずは、就活のスケジュールを知ることだ。3年生の夏休みに主に行われるインターンシップから実質的にスタートする。そのため、3年生の4月からはインターンシップの準備が必要になる。

 インターンシップは誰でもどこの会社にでも参加できるというものではない。応募する際にエントリーシート、面接といった選考があるからだ。就活の本番さながらであり、模擬テストのようにもとらえられる。

 次に、キャリアデザインを考えてみよう。これは同名の講義がある大学が多く、そこで学ぶことができる。働きながらどんな人生を送るかということが主題である。どんな仕事をして収入を得て生きていくのか。何を仕事とするのかということが抜け落ちて、ワークライフバランスにばかり気を取られると、職業選択がぼんやりしてしまい就活の核がなくなる。

 何を仕事として生きていくのか、時代により変わっていく部分はあるが、その核となるところを考えてみてほしい。できればインターンシップが始まる前の2年生までに。インターンはその職場が思ったようなところかどうか、確認に行くものだ。

 最後に、自分の長所を語るエピソードはあるだろうか。エントリーシートや面接で苦労するのが、大学生活で打ち込んだと思えることがない人だ。3年生から就活が実質スタートするとなると、2年生までの体験になる。高校時代のことを話す人もいるが、人事担当者としては「では大学では何をしていましたか」と聞きたくなる。学業やサークル活動など、大学での活動で「これに力を入れた」と話せるような活動をしてほしい。

 こんなアドバイスをすると沸き起こるのが「大学生活は就職のためにあるのか」という議論である。だが、大学生活には終わりがある。研究職になる人が一部はいても、実社会に出て行く人がほとんどという現状からすると、意識するのは当然であろう。

 就活を終えたある4年生は「3年生になると周囲の友人に『カチッ』とスイッチが入ったと感じた」と言っていた。つまり、大学は4年間といっても、3年生からは就活と並行する学生生活になる。だからこそ、冒頭の1年生には「今のうちにのびのびと有意義な学生生活を送ってほしい」と付け加えた。
 
(ハナマルキャリア総合研究所代表)http://hanamaru-souken.com/


     

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