〇一番大切なこと
就活で一番大切なことは何でしょう?人より早く就活を始めることでしょうか、面接で上がらずに話せることでしょうか、はたまた資格を沢山取っていることでしょうか。いえいえ、それらは小さなことで、学生のあなたが就職希望先から内定を取るための決め手にはなりません。
また、「就活はテクニック」でもありません。エントリーシートの書き方、グループディスカッションにおける各自の役割分担の立候補、面接におけるお辞儀の仕方や反対質問の内容などをテクニックとして覚え、就活をしていこうとする人がいます。しかしテクニックを学び、うわべを化粧したところで、その学生がどの程度の人か、各企業の経験豊富な人事担当者には分かってしまい、採用されません。
就活で一番大切なことは、「人間としての本質を磨く」ことです。新卒採用においては即戦力よりも、将来この人物は役に立つ人間になるかどうかが重視されますので、人間としての本質が良くないといけないのです。
〇人間としての本質を磨く
人間としての本質を磨くとは、人柄、識見、能力などをより良くすることです。そのためには勉学、クラブ活動、サークル活動、アルバイト、ボランティア、学園祭その他に燃えて取り組み、そこから集中して物事に取り組む能力を獲得したり、怠惰な気持ちを打破したり、人との折衝力を身に付けたりしていってください。種々の努力を積み重ねることで、人間として成長していってください。
言葉を換えれば、学生生活を充実して有意義に送ることが重要ということです。スマホのゲームを四六時中したり、漫然とテレビを見たり、ダラダラとした生活をしたりではいけません。努力があり、達成の喜びがあり、感動がある、そんな学生生活をしてください。
また、読書をお勧めします。読書は人物を作り、顔をキリリッと引き締まったものにしてくれます。
〇人の役に立つこと
人は助け合い、協力し合って生きています。例えばAさんとBさんは働いて、お互いの生産物を物々交換したり、サービスを提供し合って代金を相互に支払ったりして生活しています。つまり、働くということは「人の役に立つこと」をする、ということなのです。その人の担当する「役割を果たすこと」だと言っても良いでしょう。
就活は、就職して働くためにするわけですから、人の役に立つという意識を持つことと、それを実施するための能力を身に付けることがとても大切です。
鏡 清澄(キャリアアドバイザー)