〇まず履歴書を書いてみる
「就活の出発点は履歴書を完成させること」と言われます。その理由は、一つにはほとんどの企業が応募受付の時に履歴書の提出を求めるからです。二つには、履歴書を書くために自分という人間を棚卸し(長所・短所を明らかにして総合的に評価)する必要がありますが、それによって長所を再認識して長所強化の意識と行動が行われるようになるからです。
これまでアルバイトとして採用されるために、簡単な履歴書を書いたことがある人は多いと思います。しかし、社員になるための履歴書を書くのは、そう簡単ではありません
〇履歴書を完成(仮の完成)させる
大学新卒応募者の履歴書の記述欄には、多くの応募先に共通して四大項目というものがあります。
①専攻・卒論のテーマ
②学生時代に取り組んだ主な事項
③特徴・他の人より優れている点
④志望動機
の四点です。これらについてしっかり考えて履歴書に書いてください。なお志望動機については、「〇〇したいから」だけでなく、「🔴🔴の役割を果たせる」という採用側のニーズに合致することを入れると良いでしょう。
履歴書作成にあたっては内容とともに書き方も大切です。誤字脱字を無くし、丁寧な文字で書いてください。誤字脱字は能力が無いと判断されます。履歴書を完成(正しくは、ひとまずの完成)させて、就活をスタートしましょう。
〇履歴書をバージョンアップする
履歴書は一回書いたら終わりというものではなく、何度もバージョンアップしていってください。自分への理解が深まり、どんな良さがあるとか、どんな経験をしてきたとか、後から気付くことがあるはずです。
また、応募先の違いによっては持っている強みの中で書くものが異なってくる可能性があります。そして受験をしていく過程で自分の記述の不具合点を気付いたり、応募先の人事担当責任者などから自分が気づいていなかった自分の良いところを教わったりすることもあると思いますので、それらを新しく書く履歴書に反映していってください。
〇履歴書と共に自分も成長する
履歴書をバージョンアップすることは、自己理解を深め、意識的・無意識的に改善行動をすることになり、自分の人間成長に役立っていくものなのです。つまり、履歴書は何回も書き直して、履歴書と共に自分も成長するのです。
鏡 清澄(キャリアアドバイザー)